今月はA Century of Indian という本をご紹介します。この本は1901年に誕生したインディアン社の最初のインディアン シングルの車両から始まり、伝説的なモデルから生産終了車両(1950年代)までを、カラー写真で紹介しています。本を読みますと、インディアン社の第一号車は原動付自転車からスタートしたようですが、この時代の他のメーカーの車両と比べると、相当技術力が高かったようです。そしてその革新的技術力は後の車両にも投入され、伝説的なモデルの誕生にいたったとありました。また、レースの世界でもインディアンの力は発揮され、数々の功績を残したと記されていました。しかしメーカーの歴史を見ると、けして輝かしいことばかりではないようです。アメリカのモーターサイクル史には欠かせない、絶対的な存在でしたが、販売不振から1950年代には生産終了となっていました。その後も、復活と倒産を繰り返していたようですが、ここにきてまたまた会社を建てなおし(昨年日本でも正規販売店がオープン)2年前より新生インディアンの車両が、再び現代に産み落とされました。世の中から消えていく2輪メーカーはごまんとあったわけですが、一度倒れたメーカーが復活することは、そうそうあることではありません。最近何かと世界が傾いていることから、復活という意味をこめてインディアンの歴史本を紹介してみました。また次回も素敵な本を紹介いたしますので、どうぞご期待ください。
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